高校駅伝強豪校の一部で鉄分注射
「監督に『今から行くぞ』と言われ、打っていました」。東日本の高校を卒業し、大学で競技を続ける女子選手は高校時代をそう振り返った。監督に連れられ、地元の医院で多い月は3回、大会1週間前は駅伝メンバー5人全員で打った。監督は「ビタミンが混ざっているから大丈夫」と言っていた。 全国高校駅伝では個人、チームとも上位に入った。5000メートルで16分台前半を記録し、成長を続ければ国内トップクラスに手が届くはずだった。 大学陸上部で血液を調べると、1人だけ桁違いの鉄分過剰を示す数値が出た。監督は「何か体に入れていただろう」と驚いた。体内の鉄分貯蔵量の指標となるたんぱく質「血清フェリチン」の1ミリ・リットル当たりの濃度が正常値(25~250ナノ・グラム)を大幅に超えていた。 高校時代から異変を感じていた。過剰摂取が原因とみられる内臓機能の低下を起こし、ジョギングすらきつい時が何度もあった。大学で注射をやめると、5000メートルで2分も記録が落ちた。「高校時代は無知だった。注射を打てば記録は伸びるかもしれないが、あの頃には戻りたくない」 西日本の強豪校出身の社会人女子選手は高校1年の時、貧血改善のため監督と医師の指示で打ち始めた。卒業まで多い時は3日に1回打っていた。注射をすると好記録が出る一方、「いいのかなあと思う自分と、注射しないと走れないと思う自分がいた」という。 卒業後に入った実業団で危険性を説明されてからは、一切打っていない。だが、肝機能が低下し、筋肉疲労も起こしやすくなっており、数年間は練習メニューをこなせなかった。今も過剰摂取の影響が残り高校時代の自己記録には、はるかに及ばないままだという。 引用:https://medical-tribune.co.jp 血液中の鉄は赤血球の中の「ヘモグロビン」という形で存在し、全身の組織に酸素を運ぶ大切な役割を果たしています。鉄が不足すると、ヘモグロビン値が低下し貧血症状を呈します。しかし、鉄分が多すぎても、カラダに恐ろし副作用をもたらします・・・(;゚д゚)ゴクリ…@KamiMasahiro 体重を維持する為に適切に食事を取らず貧血に陥り鉄材注射に頼ってきたアスリートが多くいた、その弊害が実際あった、事への問題提起なのだと思います。陸連が発表したアスリートの貧血対処7か条には違和感は感じません。https://t.co/88tyBVY6FX
— はし (@hasi07170923) May 10, 2016