2019年10月22日、即位礼正殿の儀では、安倍晋三首相の万歳三唱のかけ声にあわせ、陸上自衛隊の礼砲部隊が即位を祝う礼砲を発射されました。
この「礼砲」ですが、空に大砲を撃つというのはわかるのですが、意外と詳しい事はわからないものです。
「礼砲」とはいったいなに?誰が打ってるの?どういう慣わし?
といったことについて詳しく調べてみたいと思います。
「礼砲」とは?場所はどこから撃つ?撃つのは誰?
2000人に上る参列者が安部首相の音頭で万歳三唱を行い、即位礼正殿の儀におけるクライマックスで「礼砲」は撃たれました。
この万歳三唱に合わせ、撃たれた「礼砲」は皇居北の丸公園に配置されています。
「礼砲」を担当するのは、陸上自衛隊の第1特科隊の隊員70人だそうなんです。
陸上自衛隊の第1特科隊の隊員70人は礼砲を行う自衛隊唯一の部隊で、大喪の礼や即位の礼、あるいは国賓来日の際などを担当しています。
この陸上自衛隊の第1特科隊の隊員70人以外は「礼砲」を撃つことが出来ないってことですね!
礼砲に使用するのは米軍より引き継いだ105mm榴弾砲で、実際の戦いでは使用されないものをチョイスしているそうです!
北の丸公園に21発の皇礼砲を聴きに行きました。 pic.twitter.com/xAN3DOCHqY
— デンカ (@DENKATAN) October 22, 2019
「礼砲」を撃つのはいつから?なぜ21発なの?
「礼砲」を撃つのはいつからなのでしょうか?
「礼砲」を撃つ習慣は戦前から行われているそうです。
戦前、過去の即位礼においても行われてきました。どの天皇の即位礼から行われてきたのかは不明です。
大砲自体は江戸時代から使われていたので、おそらくは明治天皇の即位礼からなのでしょうか?
ちなみにこの時代から発射するのは21発と決まっていたそうです。
これは
旧日本軍の海軍規定で決まっていたそうですね。
皇礼砲 天皇、太皇太后、皇太后及び皇后に対しては21発、他の皇族に対しては公式の時に限り同数の礼砲を行なう。
海軍武官に対しては海軍大臣、軍令部総長、特命検閲使および海軍大将に対しては17発、海軍中将に対しては15発、海軍少将に対しては13発、代将司令官である大佐に対しては11発。
台湾総督、朝鮮総督及び関東長官に対しては17発。その他文官に対しては、特命全権大使に19発、特命全権公使に15発、弁理公使に13発、代理大使及び公使に11発、総領事に9発、領事に7発、代理領事に5発。
ウィキペディアより
位の高さに応じて発射する数が決まっており、21発が最高位の人に向けた礼砲の弾数で、
低くなるにつれ、弾数も減っていくということだそうです。
ちなみになぜ21発が最高の弾数か?というと
諸外国も21という数字が最も権威が高いと言われているからだそうです。
トランプのブラックジャックも「21」が一番強い数字ですね!!
それに倣って、だいたいの国も礼砲の最高弾数は21発となっているのだそうです!
これ、正しくは礼砲、なんだね…とにかく音がすごくて(当たり前)一瞬ビクッとなった😱その場にいると圧がすごかった pic.twitter.com/krwsMbRgxr
— とみぃ (@oui_atm00) October 22, 2019
即位礼正殿の儀。礼砲の音です。 pic.twitter.com/LiW1ECMWp2
— 同志すばる (@CA_MOGAMIN) October 22, 2019
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